”第一段階”と言われていた、ロックダウンが終わり、2週間が過ぎようとしているが、今はまだ徐行段階にしか過ぎない。
自動車、ファッション業界を中心に、工場が稼働して、2週間。オフィス勤務はほとんどなく、いわゆるテレワークとして、自宅で仕事をしている人々がほとんど。
2か月もすべてが止まっていて、ようやく工場が稼働した今。個人的には、オフィス関係は、経営者やマネージメントレベル以外は、仕事があるようには思えないが。
そんな周囲の人々に聞いてみると、やはり、日々仕事をしているわけでなく、”テレワーク”とは、家事を避ける口実でもあったり。
来週月曜日、5月18日から、ブティックなど店が開く。
バールやレストランは、6月1日からと言われていたが、ここ2週間、感染者数が落ち着いているため、日々の数字を見ながら、今日か明日、18日から開店できるかが決まる。
これも、州によって、好きなようにやっているようにも見えるが。
写真は、去年2019年冬。
ミラノ大聖堂そばのガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ。季節関係なく、大勢の観光客がいた、以前のミラノの日常の一枚。そんなミラノも懐かしく。
ミラノといえば、ファッション。そして、家具。
毎年、家具見本市(ミラノ家具サローネ)がある故に、ミラノ、そしてモンツァには、おしゃれなデザイン家具ブランドがたくさんある。
有名ファッションブランドやデザイン家具店は、来週からの開店で、予約制をとるところも少なくない。
それは、客に安心して来てもらうためだけでなく、店員と客のコミュニケーションを図ることで、心からのサービスを提供するためであるという。
そんな慎重さ。以前のようにコストがかけられず、シャンパンやコーヒーをもてなすことができなくても、今、人との距離を取らなければいけないときだからこそ、お金をかけずに、心からのおもてなしをすることに感動さえ覚える。
しかし、一方では、現実的に存続させることができるのかと心配にもなることは隠せない。
唯一と言ってよいほど、コロナウイルス感染とは関係ない、テクノロジーを使い、オンラインでの販売を強化しているところも多い。
コロナ前の日常が、今となっては日常となくなり、今の非日常な生活が、私たちの日常となった。
外に出るときは、マスクが必須となった。日本と違い、コロナ前は、マスクをしている人を見たことがなく、逆にマスクをしているアジア人観光客を馬鹿にしていたイタリア人たちであったが、今では、マスクが当然となった。
そんな変化からも、”パンデミック”の深刻さを思い知らされる。
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