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ミラノの食卓

ロックダウンが緩み、すっかり、夜は若者たちで溢れている、イタリアの数々の都市。

ミラノもそのうちの一つです。

しかし、すべての飲食店が開店できているわけではなく。

もちろん金銭上の問題で、開店不可能のところもあり、または、今開けても仕方ないと、

タイミングを見ている経営者もいる。


人と人との距離を持たないといけないため、テーブル数を減らさないといけない。そうなると、売上にも影響するのは当然。そして、マスクや除菌ジェル、その他諸々の所謂 ”COVIDキット”も、新たな必要コストとなる。


私がよく行っている(いた)ミラノのピッツェリア。そこは、食堂という言葉がぴったり。

週末になると、肩と肩が、ぴったりとくっつくぐらいの相席で、がやがやと賑やかなお店。

犬連れの人も少なくなく。いかにも、ミラノの食卓。

店員たちは、イタリア接客スタイル典型で、テキパキとしていて、気持ちが良い。


今回、このCOVID-19の後、どうしているんだろうと、ふと気になる。


ある日のランチ。私たちは、混雑する時間を少し外し。



トウモロコシの粉で作るポレンタ。ポレンタは、ベルガモの郷土料理。そして、ミラネーゼも大好きなメニュー。こうして、ゴルゴンゾーラチーズと合わせて、寒い冬の日に、熱々を食すのは、本当に美味。



そして、ポルチーニ茸のラザニア。トリュフの香りと共に。ポルチーニ茸も、やはり、ベルガモやバルテッリーナなど、北イタリア産が美味。



また、高級レストランを経営する有名シェフたちも、今回のCOVID-19で、すっかり店の経営をウイルスで感染させられているケースも少なくない。


とても残念なことに思える。


特に、イタリア料理で代表されるパスタやピッツァは世界中で愛されている。そして、イタリアへの旅行では、美味しいイタリア料理を食べることを醍醐味としてくる人々も多いだろう。


たくさんのシェフや経営者たちが、汗を流しながら必死に夢を実現し自分たちの美味しいお店を作り上げ、今回のロックダウンで、一気に彼らの築いてきたものが壊れる。


つまり、言い換えると、イタリア文化の一つである ”食”までもが、COVID-19に蝕まれた。






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