top of page

履歴書の書き方





この話題は、数年前から、どこかで、書きたいと思っていたこと。


履歴書の書き方も、国によって様々であり、国民性や特徴が現れているように思える。


そう思ったのは。


数年前、少し、アルバイトでもよいので、仕事をしたいと思い、日本でいうと、いわゆる、近所のハローワークに行ったときのこと。そのときの担当の就職コンサルタントが、とても優しくもあり、プロフェッショナルで、また同年代ということもあり、友達感覚で、ある意味、毎回、彼女のところに行くのが、楽しみとなっていた。


もちろん、仕事を探すのに、一番大事なのは、履歴書。


履歴書の書き方から、教えてくださり。


まずは、私なりに、イタリア語で、履歴書を書き。


もともと、外資系企業でしか働いてきたことがないため、日本の定番の書式の履歴書は、ほとんど書いたことがなく。また、英語の履歴書は、以前、都内の外資金融で働く、取締役レベルのイギリス人に、修正やアドバイスをしてもらったことがあるため、英語の履歴書には、自信を持っていた。それは、15年以上前のことになるが。


その際に、イギリス人から言われたこと。


”人事やその応募ポジションの上司となる人は、ただでさえ仕事で忙しく、履歴書をじっくり見る時間などないため、自分がアピールしたいポイントをしっかりと、目立つように書き、履歴書自体は、2ページに収めること”と。


なるほどと思い、すっきりと、シンプルに、履歴書を書くことを、その際に覚えた。


しかし、それは、アメリカ、イギリス式なんだと、ここイタリアで、コンサルタントと話していて、初めて、気づいた。


それは、私が準備した、イタリア語での履歴書を彼女が見て。


まず、”文字のフォント”からチェックが入った。今まで、文書でも、英語での履歴書でも、Arial やTimes New Romanを、何も疑わずに使っていたが。


そんな今まで使っていた、イギリス、アメリカ好みの定番のフォントは、そのイタリア人の近コンサルタントから、”つまらない”と思われているかのように、感じた。それは、”自分らしく表現できるフォントを使って!”から始まり。それは、ハローワークで履歴書の書き方を教わっているというよりも、アートのクラスでも受けているかのようで、とても興味深く、わくわくと、楽しんだ。

もちろん、フォントの次は、フォーマット。基本情報となる、名前、住所、生年月日などの位置や、細かいところから、始まり。結論、シンプル、そしてアーティスティックに、紙の上で、自己表現することが、イタリア式のように思え、とても、おもしろかった。


そして、ここ数年前、今度は、某日系企業のヨーロッパ支社の取締役レベルの人に、英語の履歴書を見てもらう機会を持った。イタリア人とはいえ、グローバル組織で働いていることもあり、やはり、最初に履歴書をチェックしてもらった、イギリス人と似たような感覚で、たくさんある応募者の履歴書をいちいち、細かく読んでいる時間はないから、履歴書はすっきりと、ポイントだけ押さえるように、余計なことは書かないようにとのことだった。


あと、以前と若干違うのは、インテグリティーの点からか、性別と生年月日は書く必要がないと、削除するように言われたのは、理屈ではわかっていても、さすがに、斬新的だった。


ここまでについて、ずっと書きたいと思っていたことだが。


更に、書かずにはいられないこと。


それは。


クロスカルチャー云々が言われる中で、ミラノの、某日系企業の日本人マネージャーと数か月前に、面接をした。その時に、まず、履歴書の書き方を注意された。もっと、細かく、バイトレベルのことまで、すべて書くことと。そんなことからも、カルチャーのズレを感じ、正直混乱した。


また同時に、優れた技術と人材を持つ日本企業には、もっとグローバルに活躍するための要素がたくさんあるようにも感じ、更に、日本企業の将来に期待をしたい。




0件のコメント

Comments


bottom of page