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寂し気なミラノで


モンテナポレオーネ通りといえば、高級ブランド店が連なる、ミラノの代表的ショッピングストリートでもあり、普段は、リッチな地元の人々だけでなく、たくさんの外国人観光客が多い。


そして、先週末から、ミラノは夏のセールが始まり、例年この時期は、更に人が多いところだが。


今日はいつもと違う。


モンテナポレオーネ通りを歩いてると、どのお店も、客が入っているようには見受けられず、ガラス越しに、暇そうな店員たちと目が合ってしまう。



今回の目的は、Via Manzoniへ。


ちなみに、Via Manzoniとは、アルマーニホテルなど、アルマーニのブティックがある通りとしても有名。


そんなリッチな通りの一つでもある、Via Manzoniにある、香水店へ。


姪の大学卒業祝い、そして、友人へのプレゼントを買うために。


客は、もちろん私しかいなかったが、やはり、私に来た前の客が、卒業祝いのプレゼントを購入していったとか。日本と違い、イタリアの大学卒業となると、少し華やかに、友人、家族、親戚でお祝いをする。いろいろな家族的事情があり、お祝いをしないため、プレゼントを、内緒で自宅に送ることを思い付き。


久しぶりに、店員とのコミュニケーションを図るのも、とても楽しい。


コロナ以来、人と人との距離を取るようになり、できることはすべて、オンライン、インターネットで、済ませるようになり、合理的になったともいえるが、やはり、オンラインでショッピングをするよりも、人と人とのふれあいがあるのは、やはり、ほっとするし、目を見ながら、話をするのは、楽しい。(もちろん、距離には気を付けながら)


今日中に集荷に来るから、モンツァ地方への配達は、明日、もしくは明後日には必ず届くとのことを確認し。


その後、1時間後に、香水店の店員から、e-mailが。


ちょうど、今日から、配達業者がストライキに入り、いつ、集荷に来るかもわからない状況となり、いつ配達できるかわからないため、もし急ぎならば、お店に取りに来るように変更したいかどうかを聞くメールだった。

そう急いでもいないため、数日遅れる分には、特に問題がない旨、返信し、明日以降、ストライキの影響での集荷の状況について、連絡しあいましょうと付け加え。

すると、また店員から、”明日また連絡いたします”と丁寧に素早くメールが届き。

そんな、メールでのやり取りで、なぜかほっとし。


このコロナ後でも、働き方や価値観が変わっても、人と人との間の気持ちのこもったコミュニケーションは、オンラインでも、そうでなくても、失ってはいけない、大切なものであることに、再認識した。



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